大阪は「水上都市」だった~大阪水上タクシー乗船体験

大阪は「水上都市」だった~大阪水上タクシー乗船体験
写真:赤瀬明歩
ここがキニナル!

大阪には、「八百八橋(はっぴゃくやばし)」と言われるほど、橋の数が多い。今回取材した「ダゼロ」は2018年創業。ヴェネツィア(伊)の水上文化の美しさに魅せられた若者が周到に準備を重ね、ヴェネツィアンウッドボートを手に入れて「大阪水上タクシー」を操業している。実際に水上タクシー「ダゼロ号」で大阪キタの天満からミナミの湊町まで乗船し、船長 & 水の上のプロデューサーの山本浩司さんにお話を聞いた。
(インタビュアー:吉川公二)

川の上は「公道」だった。

かつては「三十石舟」の乗場でもあった八軒家浜船着場から、ヴェネツィア製のクラシックでスマートな「ダゼロ号」に乗り込んだ。

ローズポート船着場船着場

 

― かっこいいですね。このボートはヴェネツィアから持ってきたものですか?
そうです。デッキに「CANTIERE MOTONAUTICO GIUDECCA」というマークがあるでしょう。そこは有名な造船所なんです。ヴェネツィアから来た方にお伝えしたら、「お祖父ちゃんの作った船だ!」と感動して喜んでいただきました。
CANTIERE MOTONAUTICO GIUDECCAのマーク
このボートには12名乗れます。同じタイプのボートは大阪に3隻ありますが、実際に操業しているのは当社だけだと思います。以前、名古屋港にあったテーマパーク「イタリア村」でも使っていたそうですが、今は廃業されています。

 

山本浩司さん

― 川で操業するには、どんな許可が要るんですか?
まず国交省への申請が要ります。川も海も「公道」扱いなんです。川の上、海上でそれぞれのルールがあります。発着岸の部分と港での航路を守れば、あとは一般的な船舶航行のルールを守れば自由に操船できます。

 

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