このツアーにはイタリア人も大いに喜んだ
―― 大阪はヴェネツィアのようになれるでしょうか?
橋が多いところは似ていますが、もっとヴェネツィアに倣ってほしいと思っています。例えば3日前までに着岸の予約をしなければならないところは少し不便です。川の桟橋は民間の桟橋ではなく「防災桟橋」として作り、民間にも開放されています。施錠は南京錠なのですが、防災の観点から、蓄電池などがあれば電子施錠をクラウドで一元管理し、そのパス(コード)で解錠するようなこともできるのではないでしょうか。
―― 山本さんはやはりヴェネツィアがお好きですか?
大好きです(笑)。素敵なところだと思います。7年間いましたが、そのときには料理の勉強をしていたので、日本でこういう商売をやるつもりはありませんでした。今はこの観光と蜂蜜の事業をしているので、次にヴェネツィアに行くときはその関係を見に行きたいですね。これまでに料理やVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)などに携わってきましたので、その経験をこれから活かしていきたいと思っています。先日、朝5時半に出航する「ご来光クルーズ」というのをやって、コーヒーを淹れて蜂蜜も楽しんでいただきました。サンセットならワインと蜂蜜とチーズで楽しむとか。船内でのティーセレモニーなどもやっています。現時点で、そうしたサービスを提供しているクルーズサービスはないと思います。
―― 創業後すぐにコロナ禍になったのですよね。
コロナ禍までは、大阪のイタリア領事館さんなども使ってくださっていましたので、大阪に来るイタリア人には知名度があると思います。
イタリア人がこのボートに乗ると大変喜んでいただけます。このローズポート船着場の近くにはサンマルコ広場にある時計台や「トーレ」という建物に似た建築物もあって、「ここはヴェネツィアだ!」と興奮していただけます。イタリア人でも水上タクシーに乗るのは初めてという人も少なくないんです。コロナ禍も少し落ち着いてダゼロのInstargramなどで知っていただき、海外のお客様にも来ていただけるようになりました。
イタリア人がこのボートに乗ると大変喜んでいただけます。このローズポート船着場の近くにはサンマルコ広場にある時計台や「トーレ」という建物に似た建築物もあって、「ここはヴェネツィアだ!」と興奮していただけます。イタリア人でも水上タクシーに乗るのは初めてという人も少なくないんです。コロナ禍も少し落ち着いてダゼロのInstargramなどで知っていただき、海外のお客様にも来ていただけるようになりました。
―― 大阪は今後EXPOなどが控えていますが。
大いに期待しています。小型船用の新しい発着場もできていますし、大阪城の先に新港ができ、今年さらにできる予定です。来年になると堂島浜にビルが建ち、ホテルなどが入りますが、その護岸に船着場もできる予定です。北新地にも近いので、より多くの方にご利用いただけたらありがたいですね。30~40分でUSJまで行けます。大阪市内とEXPO会場、IR・カジノを結びたいです。例えばリーガロイヤルホテルの目の前の港からUSJまで乗り換えなしで行けます。
―― 大阪のイメージはたこ焼き、USJ、お笑いで留まっていると思うのですが。
今日のクルーズで実感していただいているように、大阪は世界でも名だたる「水上(観光)都市」です。そうした側面を発信したいですね。さらに堺、岸和田、泉佐野、そして関西空港や神戸空港を結ぶこともできます。許可の範囲内なので、この船でも行けます。
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