本気で人の意識を変えるプログラム
――お仕事を依頼されたお客様からは、どのような反応がありますか?
辻教育の話なのですが、社長様からは、「本当の意味で教育プログラムを受けることができた」と喜んでいただけることが多いです。成果や売り上げを向上させて喜んでいただけるのはもちろん、人が変わった、人が育った、人が造れたと喜んでいただけることが、一番うれしいですね。
――教育プログラムというのは具体的にはどういったものなのでしょう?
辻2016年から始めたものですが、経営幹部候補30~40代を弊社に10名ほど集めて、1~3週間のトレーニングです。
――どんな反響がありますか?
辻ちょっと変わったことをしているので、大反響です。具体的には、「もしあなたがプロジェクトの責任者だったら、どんな判断をしますか?どんな振舞いをしますか?」というようなシミュレーションを行い、最後には本当に演劇もやります。劇場を借りて、プロの演出家の方も呼んで指導していただきます。
――それは、インパクトがありますね!具体的なやり方を聞くと、泊まり込みとか演劇とか、本当に独特なことをされていらっしゃる。創業されてからのエピソード、苦労したことはありますか?
辻苦労したのは人材の育成です。社員の優秀さが業績に直結しますので、設立メンバーは腕に自信ありでやっていきましたが、人間ですので毎年歳をとる。どうやって次世代を育てていけばいいのか、3~4年ほど迷走しました。今は毎週水曜日に我々が講師になって、入社1~2年目の社員を稽古する形で、実践的なトレーニングをやっています。
――他に苦労したことはありますか?
葛いまだに苦労しているのは、知名度向上です。まだ40人くらいの小さなファームですから、自分たちの価値をコンサルティングサービスによってどのように世の中に知らせていくべきかということは、悩みどころです。広報活動として、雑誌にインタビュ―記事を掲載したり、講演会をさせていただいたり、出版物を発行しているのですが、今のところ大きな反響には結びついていません。目標はテレビに扱ってもらうことですね。仕事に真剣に取り組んでいるので、なかなか余裕がないのですが、ドキュメントのように勝手に撮ってもらえると良いのですが。
――やはりテレビの力は強大ですね。演劇のシーンなどが放送されたら、すごく反響がありそうな気がします。ちなみに辻田様は、このお仕事を始められたきっかけなどはあるのですか?
辻コンサルタントになって何か成し遂げたいという思いはもちろんあったのですが、以前いた職場、業界から逃げ出したかったというのが大きな理由ですね。
葛そんなネガティブな理由だったのですか(笑)。
辻ネガティブです(笑)。遊んでいても給料がもらえるようなところで、このままだと本当にまずいなと思いました。業界自体も良いものではありませんでした。
――楽なほうから大変なほうへ逃げたのですね(笑)。それでしたら、ポジティブな理由のようにも思えます。葛西様はいかがですか?
葛私は、親が個人で経営コンサルティングをやっていたのを見ていて、もともと良いなとは思っていたのですが、普通の会社に就職したときに『サラリーマンサバイバル』という本を読んだことがきっかけでしたね。著者は日本の伝説的なコンサルタントである大前研一さんです。大前さんみたいなになりたいと思って、まずは本に書いてあったMBAという資格を取りに行き、マネジメントの勉強をして、プラウドフットジャパンと縁があってコンサルタントになりました。
――もう、お二人とも向上心高すぎです!
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