本場フランスのシェフと共同開発!洋菓子の魅力を底上げする函づくり

本場フランスのシェフと共同開発!洋菓子の魅力を底上げする函づくり

パッケージの良し悪しが売り上げに直結する時代


 

――創業されてからの歴史や、現在の事業ステージ、苦労した点について教えて下さい。
僕、会社に入って9年目なのですよ。父の代から受け継ぐにあたって、自分よりベテランの社員の方が何人かいたのですが、その人たちしか知らないノウハウがけっこうあったので、それをマニュアル化するのに苦労しましたね。
――自分では熟知していることでも、それを知らない相手に伝えるとなると、難しいものがありますものね。ちなみに営業をしてお客様を開拓することもあるのでしょうか?
洋菓子の業界は横のつながりがすごく強いので、知り合いのシェフからの紹介といったようなことが多いですね。飛び込み営業はほとんどないです。ベテランの方のお店に飛び込んでも、『今さら変えるか』と門前払いされてしまいます。
――たしかに、洋菓子のサイズの関係もありますし、長年使い続けていた函を変えたほうがいいと急に言われても、なかなか難しそうですよね。他に苦労した点はありますか?
お客様の洋菓子店の売り上げが落ちると函の需要が減るので、弊社も同じように売り上げが落ちることですね。クリスマスシーズンは忙しいのですが、夏場は暇になるので、仕事も取りにくくなります。違う業界を開拓することも考えています。
――今後の目標やステージといったものはあるのでしょうか?
これからも函を作り続けていくということは変わりませんが、洋菓子屋さんにコンサルティングができればなと思っています。もちろんケーキそのものを追求されることも大事ですが、贈答用となると、函や包装のクオリティも重要になってきます。そこも含めて、洋菓子を贈る方、贈られる方の両方に喜んでいただけるような提案をしていきたいですね。
――たしかに。函って結構見ちゃいますものね。「あ、これはちゃんと包装まで考えてくれている」とか、「これは適当な包装だな」とか。
極端な例で言えば、函やリボンに力を入れて、1粒500円くらいで売っているチョコレートだと、紙袋も含めて、包装資材に300~500円くらいかけているものもあります。
――パッケージのほうが高くついているのですね(笑)。でも、それだけ贈答用は外見が大事ということですよね。
そうですね。中身がおいしいのはもはや当たり前で、様々なものを何でも選べる時代に、これが欲しいと思ってもらえるきっかけを作ってあげないと、敗北してしまいます。贈答用にしておくことは戦略として重要だと考えています。
Advertisement
1 2 3 4 5

    
    

インタビュー・取材記事の制作承ります

インタビュー記事は最強のオリジナルコンテンツです。
ありきたりではない記事によって
あなたのウェブサイトの検索順位を向上させます。

キニナル!会社へのインタビューカテゴリの最新記事