言葉が心の栄養になる
――ユーザーのアプリに対する反応はどうですか?
ありがたいことにとても良いですね。App Storeのレビュー見ると、作った我々が驚くほどです。「本当にありがとう。こんな楽しい世界があったんだ」というように喜んでくれています。ユーザー様の反応が本当にうれしいです。
――意外なユーザーの心をつかみ始めているそうですね。
はい。スタートしてみると若い女性ユーザー様が多いことが意外でした。調査してみると、特に女子高生などが友人に紹介してくれていて広がっているようです。これから、当初想定していたアニメファン層など、幅広い層に届き響くアプリになると思っています。
――なぜ、若い女性ユーザーの心をつかんだと考えられていますか?
体の栄養は、食事で摂ることができます。心の栄養はどこから摂るか。その一つは言葉です。会話全般に言えることですが、だれかに一方的に言葉をもらうだけではなく、自分が発した言葉が届いて反応がある。それが心の栄養になります。さらに、だれからその言葉をもらうか、と言う点がとても大切だと思います。
――好きなアニメのキャラから言葉がもらえると。
そうです。しかも、「iActor」でキャラを演じてくださっているユーザーの皆様は、ものすごく「らしく」キャラを演じてくださっています。全体に前向きで優しい言葉や応援の言葉などが行き交う、心のこもった会話の世界が出来上がっている印象です。
――匿名性があると他人を傷つけるようなネガティブな発言をする人が増えるのではと想像しますが。
我々もその点は不安を持っていました。しかし、現状は先ほど述べたとおりです。「iActor」では、たとえば今まで自分の中に溜めていたキャラクターに関する知識で、人を喜ばせることができるのです。家族や友人にも見せていなかった自分のいい面を出すはけ口になっているようです。
――キャラを演じる人はフォロアーへの返信などが負担にならないのですか?
キャラは毎回返信しなくても大丈夫です。たとえば日に1回返信してもらえるだけで、とても喜んでもらえます。キャラを演じている人にもリアルな生活がある。それもわかった上で「iGhost」のユーザー様はキャラからのメッセージを心待ちにしているようです。
――返信の手間よりも大きな喜びが「iActor」にはあるんですね?
「iActor」のユーザー様は、自分が憧れのキャラになれるわけです。実際にやってみるとわかるのですが、自分とキャラがだんだん溶け合ってきます。そして、不思議な気持ちよさを感じるようになります。しかも、とても感謝されます。モテるとも表現できますね。そういう意味では「iActor」の方がじつは楽しいのかもしれません。
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