無名の人がチャレンジして見出される時代が来た
―ボイスやダンスのトレーニングもやられているそうですね。
ファンだったシンガーの女の子が教えてくださいと来て、何度か断ったのですが、それでも来てくださり、その子をきっかけにボイストレーニングの講師をするようになりました。今は生徒も増えました。教えながら自分で紐解いているような感じです。ビブラート、声量、音程など、今までは意識していなかったことも、生徒に教えるために噛みくだいていくと、自分はこうやっていたんだ、体の中はこうなっていたんだ、こういうイメージでやっていたんだ、ということに今さらのように気づくんです。講師をしながら自分の勉強にもなっています。
―最近、すごいなと思ったことはありますか。
何年か前ですが、すごく感動したニュースがありました。
スーザン・ボイルさんが有名になった「Got Talent」というイタリアの番組に70歳の女性が出ました。オカダトモコさんという日本人ですが、着物で登場して、それを脱いでポールダンスをしました。70歳とは思えないパフォーマンスに審査員全員が総立ちになったということでニュースになりました。トモコさんはダンスの経験はなかったそうです。それでも「練習すればできる」と語りました。その一度決めたらやめないというチャレンジ精神に感動しました。彼女はもともと25歳のときにイタリアにオペラを習いに行ったんですが、60歳のとき、フランスでポールダンスに出会ったそうです。
今は、TiktokやYouTubeなど、無名の人が何かを始めてひょっとしたらひょっとする時代ですよね。小さい子であろうと年配の方であろうと素晴らしいものは評価されるべきから、ああいう番組は素晴らしいと思います。勇気をもらえるし、若い子にも見てもらってもらいたい。シンガーの若い子たちは年齢を気にして年齢の壁を作ってしまいがちですが、何かをやり続けて年齢を重ねることは決して恥じるべきではないし、怖がる必要などないということを伝えたいですね。自分も何かやろう、チャレンジしてみようと女性に生き生きしてほしいんです。
スーザン・ボイルさんが有名になった「Got Talent」というイタリアの番組に70歳の女性が出ました。オカダトモコさんという日本人ですが、着物で登場して、それを脱いでポールダンスをしました。70歳とは思えないパフォーマンスに審査員全員が総立ちになったということでニュースになりました。トモコさんはダンスの経験はなかったそうです。それでも「練習すればできる」と語りました。その一度決めたらやめないというチャレンジ精神に感動しました。彼女はもともと25歳のときにイタリアにオペラを習いに行ったんですが、60歳のとき、フランスでポールダンスに出会ったそうです。
今は、TiktokやYouTubeなど、無名の人が何かを始めてひょっとしたらひょっとする時代ですよね。小さい子であろうと年配の方であろうと素晴らしいものは評価されるべきから、ああいう番組は素晴らしいと思います。勇気をもらえるし、若い子にも見てもらってもらいたい。シンガーの若い子たちは年齢を気にして年齢の壁を作ってしまいがちですが、何かをやり続けて年齢を重ねることは決して恥じるべきではないし、怖がる必要などないということを伝えたいですね。自分も何かやろう、チャレンジしてみようと女性に生き生きしてほしいんです。
―最近、年齢は本当に関係ないですよね。
60歳を過ぎてたピアノを始めたYouTuberさんもいますよね。
―釣りか何かが趣味だったけど、それができなくなって奥さんに音楽を贈ることを考えたそうですね。
あれも感動しますよね。あきらめずに続ければ面白いことになる時代ですので、皆さん楽しんでいただきたいです。
―ダンスも、ネットですごいブームになっていますね。
たまに審査員をやらせていただいたりしますが、本当にすごいです。YouTubeで世界中の情報をキャッチできるので、みなさんすごく緻密なダンスを踊っていて、テクニックはすごいです。ただ、残念ながら今はクラブもストリートもないせいか、自由度が低いんですよね。私自身はそういうところでダンスを覚えていったので、ダンスもパフォーマンスも自由にできました。発想もやることも自由にできたんです。
―テクニックがすごい反面、型にはまっていて、同じように見えてくる部分がある?
もちろんそうではない人もいますが、もったいないと思います。もっと心を開放して、自由に楽しんでほしいですね。
―私はダンスはよく分からないですが、びっくりするほど若い子たちがいろやってトップにいたりするのを見ると、すごいと思います。顔つきも大人みたいで、年齢を聞いてびっくりします。昔に比べるとすべてが早くなっているようで……
そう思います。もう亡くなられましたが、YOSHIBOWさんという方がいらっしゃいました。素晴らしいダンスをされる方で、ジャニーズの指導などもして、神様みたいな方です。その方がレッスンのときに、「プロのダンスというのは振り付けをきっちり踊ることではない。振り付けなんか間違えてもいい。どれだけお客さんに楽しんでもらえたかが一番大事なのだから、ちまちましたことを気にするな。それよりお客さんを感動させろ」とおっしゃっていました。
―ひとりよがりなパフォーマンスは見ていても面白くないですよね。
たとえ音程を外したって、お客さんがワーッとなったらそれで大成功なんです。
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