3時間目(社会)
大西淳浩先生「日本ほどおもしろい国はない」
「歴史と観光は親和性が高い」ということから授業は始まりました。
大西さんは「歴史をつなげたい」と仰います。
各地の図書館に古文書がたくさんありますが、それを解読する人が居ない。一方で男性シニア層が社会から邪魔者扱いされている側面があります。
大西さんは、そういう人たちに古文書を読める人達になってほしいと仰います。
丹波篠山にはUFO伝説がたくさん残っていて、そこにある古文書にはそれに関することがたくさん書かれている筈で、それが解明されれば大変な観光資源になります。
観光協会にも専門家がおらず、地域の郷土史家も減っているので、地元の子を雇い、教育し、資料をきちんとアーカイブしていく「シティエージェント構想」という夢も披露されました。
歴史好きとして、関西に住んでいるのは大きなメリットで、古墳やゆかりの地を直接訪れることができます。苗字のルーツを調べるのも面白いと仰います。
大西さんは今、尼崎城の家老です。
お城は町のランドマークで歴史そのものなので、卒業アルバムで使う写真をお城の前で撮るだけで、将来につながっていきます。
最近はPR隊「尼崎城 三人衆」もプロデュース。尼崎が森永「ハイチュウ」の発祥地で尼崎城限定の「シロチュウ」も作られました。夢は全国のお城毎の「百名チュウ」を展開することです。
また「奈良クラフトミュージアム」の仕事を通じて日本の伝統工芸の技と美を守り、継続させていく仕事もされています。
大西さんは、歴史と観光を繋ぎ、文化と伝統を継いでいくためのキーワードは「水」だと仰います。華道も茶道も「水」で成り立っていることがわかります。
日本の歴史と、伝統と文化のさまざまな面に気づくことの多い1時間でした。
NEXT⇒ 【4時間目(技術)】村山繁先生「ドローン社会の現在と未来は」
1 2 3 4 5