コミュニティ総数5万人!新たなスポーツ事業を切り開く情熱家

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子どもたちにパデルの楽しさを知ってほしい

 

――事業が軌道に乗った今、御社のことをこういう人に知ってもらいたい、こういう方に出会いたいとかいうものはありますか?
まだ地域の方々の中には、パデルを知ってもらえてない方もいらっしゃるので、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。土日は100%近い稼働率なのですが、平日の1時から夕方5時6時までは結構空くんですよね。この地域にお住まいのマダムの方や、お子さんがいらっしゃる方にパデルの存在を知ってもらえれば、多分その時間も埋まるんじゃないかなと思っています。
――知らない人はずっと知らないままですものね。どうやって広げていこうと?
スポーツを広めるには、トップ選手を作らないといけないんです。テニス界で言うところの錦織選手のような存在ですね。でも、パデルはまだそういう人が生まれるところまで根づいてないので、芸能人の方を起用して宣伝する戦略を立てているところです。
――たしかに、宣伝の戦略としては、有名人を起用すると早く広がっていきますね。
『キャプテン翼』の作者である高橋陽一さんに全面協力していただいた大会を開催したり、TBSさんとも協力して、一緒にパデルの企画を考えたりしています。『波乱爆笑』というテレビ番組で取り上げられたときは、反響がすごかったです。
プライベートでも、氣志團の早乙女さんが週1回通ってくれて、私とダブルスを組んだこともあるんですよ。
「TBSオンデマンド」表紙より

 

――それはすごい。ファンの子なら絶対会いに行きたくなる。
ただ、あんまり有名人ばかりを前面に出すと、営業っぽくなってしまいます。これからのパデルを考えると、実際にやっていただきたいのは、子どもたちです。全国大会や世界大会に出て行くような子たちを作っていきたい。ジュニアの育成はこれからやっていきたいですね。
――素敵な目標ですね。これからどんなところに力を入れようとお考えですか?
2030年までに120施設を作っていく予定なのですが、思い入れのある場所は、クラウドファンディングを積極的に活用して、ファンを地域でつくっていく戦略を考えています。もちろん会社名の通り、日本だけじゃなくてアジアでナンバーワンのパデル運営会社になるつもりです。
――実際のところ、スポーツ的に普及させようとすると、アジアという市場は難しいですか?

基本的にテニスが普及している国であれば、ある程度は可能だと思います。でも、初期費用がけっこうかかるスポーツなので、国そのものがある程度豊かでないと、難しい面もありますね。土地がないと言われているシンガポールなどでも、ビルの上に建設できる技術があれば、施設を作れるのですが。
――なるほど。日本では、次にどのあたりに建てたいですか?
国内で今一番建てたいのは横浜ですね。うちのスクールには横浜から来ている方が多くて、なかには2時間かけて来てくれる方もいらっしゃるんです。
――パデルが好きな人の近くに施設ができたら、もっと普及しそうですね。施設を増やしていくにあたって、交渉力や人脈など必要になってくると思うんですけど、何か他社には負けない御社だけの強みなどはあるのでしょうか?
うちは、他のところと比べて情報発信力があると思っています。SNSを活用したり、個別に人を誘えるネットワークをもっていたり。私も20年ほど、インターネットを通じたテニスのコミュニティにずっと入っているのですが、そこは仲間が5万人もいるんですよ。ボランティアで合宿をやったり、いろんな企画をやったりしています。おかげで、「インターネットで面白いことをやっているといったら玉井」というイメージがテニス業界にできました。それがうちの強みになっています。
――20年続けてこられたのは、やはり好きだからでしょうね。

 

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