求む、子どもたちに感動を届けるファシリテーター!
――今後、探究学舎のことをどういう人に知ってほしいですか?
基本はやっぱりユーザーですね。学校や塾の学び方がうちの子に合っていないから、子どもがもっと勉強を楽しんでくれたらいいのに、と考えている保護者の方に出会いたいです。
――そうですよね。塾に行っても成績が上がらなかったら意味ないですからね。では、もし人材を募集される場合は、どういった人が御社にマッチすると思いますか?
僕らが今探しているのは、ファシリテーションの技術を持った人です。これは、一言でいうと、明石家さんまさんが持っている技術みたいなことですね。
――ええっと……頭の回転が速い、ということですか?
そうです。場を沸かせる司会進行技術です。
――さんまさんは本当にすごいというか、天才ですよね。フリートークだけで番組をひとつ作れますもの。その技術を求めるというのは、かなりハードルが高いですね(笑)。
そうです。御社に合う人材は明石家さんまさん。真面目にお答えすると、子どもたちの学び合う場を進行できる能力を持った方。あるいはそういう熱意のある方ですね。子どもたちが驚いたり感動したりする場を作りたい、という人は結構いると思うのですけどね。
――できる、できないを別にすれば、やりたい方はたくさんいると思います。
『驚きと感動の種を蒔く教室』は結構口コミでも評判がよくて、うれしいことに、全国にファンが増えています。夏休みになると、高い交通費をかけて、この授業を受けるためだけに九州や北海道など遠方から来てくださる方もいるんです。そこまでして来ていただける方のために、全国各地で授業をお届けできるようにしたいです。
――それが叶ったら素敵ですね! 実現するためにはどうすればいいと思われていますか?
明石家さんまが50人いれば。
――出た、明石家さんま(笑)! でも、育てなきゃならないじゃないですか。
はい、育てなければなりません。そこからですね。だから本当にもう、明石家さんまさんのような人がいたらいいと強く思っているんです。
――全国各地に出張に行かれていらっしゃいますよね。地方ではどのくらいの生徒さんが集まりますか?
100~150人ぐらいですね。日帰りのときもあれば、一泊二日で行くこともあります。
――なかなかハードですね。子どもたちの将来のためにも、ぜひ面白い授業をできる人が加わってほしいですね。では、最後に、何か読者の方にメッセージをお願いします。
どんな職種、どんな業界でも、そこでの一流の仕事に問われているのは、驚きと感動を届けることだと思います。だから、僕は教育という業界で、子どもに驚きと感動をお届けしています。
「一生懸命勉強することに、どんな意味があるの?」
宝槻さんも私も含めて、たくさんの人が子どもの頃、そんな本質的な疑問を一度は抱いたことがあると思います。ほとんどの人は、そういうものだと周りに流されて大人になり、日々の仕事に追われるうちに、勉強の意味などを考える余裕も失ってしまいます。そんな中で、宝槻さんは行動を起こして、たくさんの子どもたちに知ることの楽しさを伝える先生になりました。
宝槻さんの授業で大切な感動と驚きを受け取った子どもたちは、将来どんな世の中を作っていくのでしょうか? 10年後、20年後の未来がすごく楽しみな榎並でした。