バレエダンサーは身体で喋る? 動きの表現バレエにも語彙力は必要だった

バレエダンサーは身体で喋る? 動きの表現バレエにも語彙力は必要だった

動きや表現にも「語彙力」がある

― バレリーナにとって大切なことは何だと思いますか。
やはり、外見の華やかさだけではなく、役作りに対する考え方や取り組み方も大切だと思います。同じ役でも違う人が演じれば解釈が変わりますから。同じ人が同じ振り付けでやっても、毎回違うものになりますし、相手によっても変わります。私生活の出来事や新しく得た知識によっても踊りは変わってきます。人生経験豊かな方の踊りには真実味があって、深いものがあります。言葉に語彙力があるように動きや表現にもそのようなものがあります。
― 観客はバレエをどう楽しめばいいのでしょう。
自由です。ファッションが好きな人は衣裳を楽しめばいいですし、アートが好きだったら美術を楽しめばいい。もちろん顔を見てもらっても、筋肉の構造を見てもらってもいいですし、様々な見方があっていいのです。今月行う創作ものの方が、「中身」はわかりやすいのかもしれませんね。お客様ごとに違う解釈をしてもいいですし、どのように感じていただけたかをお聞きしたいと思っています。むしろ違う解釈をお聞きした方が、私としては発見があって嬉しいんです。

創作33「囚われの国のアリス」リハーサル

 

― ところで、香川照之、阿部サダヲ、山田孝之などの個性派の俳優さんがお好きと聞きました。
いきなりきましたね(笑)。キャラも顔も濃い人が好きなのかもしれません。様々な経験を積んでいそうな人が好きです。竹内結子さんも好きでしたし、濱田マリさんも好きです。出演される作品によってまったく違う「色」になられるところが興味深いです。
― 印象に残っている映画や本は。
アン・ハサウェイの「レ・ミゼラブル」がよかったです。歌って踊り演じられることに驚きます。ストーリーより、「よく息が切れないな」と思ってしまいます。本も好きで、原田マハさんや恩田陸さん、百田尚樹さんを読みます。原田さんの『暗幕のゲルニカ』や『楽園のカンヴァス』、恩田さんの『常野物語』シリーズはすごく面白かったです。面白ければ、同じ作家の本をどんどん読んでしまいます。
― 誰のどんな言葉で成長してきましたか。
団員同士のつながりが強いので、少しでも何かがあったときに誰かが声をかけてくれます。先輩から「こんなときはこうしてみたら?」と言われたりして、気にしてくださる方が身近にたくさんいらっしゃるのはありがたいことです。つらいときに「つらかった」だけで終わらせるのではなく、自分自身で考えてきちんと乗り越えて、良かったことに変えていけると言われたことがあって、「なるほど!」と思いました。毎晩寝る前にいろいろ考えて、「明日からこうしていこう」と思うようになりました。

 

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