学校教育に疑問を抱いて一念発起。子どもの意欲をかきたてる人材とは?

学校教育に疑問を抱いて一念発起。子どもの意欲をかきたてる人材とは?

高校を中退。日本の教育に常に疑問を持っていた

 

――探究学舎を創業されてからの歴史や、現在の事業ステージについて教えてください。
創業したのは5年前です。今は発展途上ステージにあると思っています。訪れた方の期待をしっかりと受け止めて、来て良かったと思ってもらえるように頑張っています。
――事業を始めるきっかけには、どんなことがあったのですか?昔からそういう興味があったとか。
僕自身は、高校をやめているのですよ。
――え! そうなのですか。
はい。日本の受験教育にまみれた学校教育に失望して、高校中退して、のちに大検を取って京都大学に進学したんです。そういったプロセスで得た思いが、一番のきっかけでしたね。だから教育というものにすごくモヤモヤ感を持ったというか、今の日本の教育はこれでいいのかと思っていました。そう思いませんか?
――あります、あります。
『こんなこと学んで何になるの?こんな授業、クソだろ』みたいな(笑)。僕だけではなく、多くの子どもたち、若者たちがみんなそう思っています。苦手で面白くもない数学を勉強するより、アートに挑戦したり、小説やゲームを読んだりプレイしているほうがいいと思っている。僕もそうでした。その出発点が、学校教育への疑問だったわけです。
――宝槻さんも、若い頃にはゲームにはまっていたんですか?
やっていましたよ、それこそ『24時間耐久桃太郎電鉄』とか。マンガもたくさん読みました。でも、得られるものはなかったですね。
――何かにハマる体験をした子のほうが、これだ!というものを人生で見つけられるんでしょうね、ちなみに、これまでに苦労したことは、どんなことでしょう?
驚きと感動を子どもに届けることは、こんなにも難しいことなのか、という苦労はありました。驚きと感動を作るということは、やはり一流の仕事なんです。でも、創業当初の1年目、2年目のころは面白く伝えられないから、聞いている子どもが寝てしまうのです。今では絶対に満足させる自信があるんですが、最初は悔しくて、試行錯誤の連続でしたね。教材づくりのような地味で面倒なことを徹底的にやりました。夜な夜な一人で、パワーポイントに効果的な写真が出るように設定を組み込んだり。たった5秒の説明のための写真をネットサーフで2時間かけて探したりしていました。
――本当に地道ですね。ハマる気質だったからこそできたのだと思いますよ。

 

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