「感情で使い分けるふりかけ」が食卓に登場する日

味覚表現のリストを作った理由

坂内さんがリスト化した味覚表現のバリエーションのカード
坂内さんがリスト化した味覚表現のバリエーションのカード

 

展示会などに足を運んで、様々な商品を手に取ったり、試食することも多いそう。そこで、坂内さんは、自分自身の新たな課題に気づきました。
展示会などで食品メーカーさんのブースで試食させていただくと、必ず『どうですか?』と感想を求められます。でも、私はあまりスムーズに感想を言えませんでした。そのことを知人に相談すると、味覚のボキャブラリーを増やせばいいじゃん、という当たり前のアドバイスが返ってきました。私は言葉のバリエーションが少なかったんですよね。
そこで、坂内さんは、クックパッドや様々な通販サイトに書かれている食品のレビュー、料理本、料理漫画などを手当たり次第に読んでは、カードに記入していったといいます。
結局、2日間で、168個の味覚表現を発見してカード化した坂内さん。
それらを「味」「食感」「香り」「温度」「音」「見た目」「その他」に分類し、組み合わせて、味の感想を言う練習をしているうちに、あることに気づきます。
たとえば、『シュワッとはじける』という表現と、『わさびの香り』という表現を組み合わせて、そんな味が楽しめる新しい食品を考えたらどうかと。アイデアが出せるきっかけになると思ったんです。
ちょうど近くにおせんべいがあったので、『とろっとした』+『おせんべい』というのも新しいな、とか、今までにないと思える新商品のアイデアがどんどん出てきました。
そのときの詳細は坂内さんの活動日記に書かれています。
「あらゆる味覚表現のリストを作りました」(フォーチュンファクトリー株式会社 活動日記」
組み合わせることで新しいものを生み出すという発想法で、新しい食品やメニューの開発が楽になるのではないかと気づいた坂内さん。それをメーカーさんに活用してもらえたらいいと考えました。
その直後に当社に自動化できないか、相談されました。
そして、誕生したのが「自動食品&メニュー開発ロボット」なのです。
これを公開して、メーカーさんたちに使ってもらえれば、少しは新商品の開発に役立ててもらえるはずだと思いました。そして、フォーチュンファクトリーの話を聞いてみよう、とか、興味を持ってもらえるきっかけになると考えました。

 

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