ハワイに行ったことがなくてもハワイアンジュエリーを愛したくなるお話

ハワイに行ったことがなくてもハワイアンジュエリーを愛したくなるお話

ハワイアンジュエリー業界の課題とは

 

――ハワイアンジュエリー業界としての課題はたくさんありそうですね。

ハワイアンジュエリーは模様や形、自然のモチーフが大切だということを、もっとお客様に伝えていかなければならないと思います。夏だけでなく、季節を問わず、ハワイアンジュエリーを身に着けることにどんな意味があるか、ということを、業界としてしっかり伝えていくことが課題です。そのようなスタンスでハワイアンジュエリーを広めていくなら、他のハワイアンジュエリーブランドともぜひ協力していきたいです。
ハワイアンジュエリーという商品は、普通のジュエリーに比べて売りやすいという特長があります。それは、語るべき意味、ストーリーがちゃんとあるということです。
――ストーリーですか。具体的には?
2030年には、世界の人口が今から15億人も増えると言われています。世界にもうひとつ中国ができるほどの規模の人口増加で、食糧危機なども起こるかもしれません。それを考えれば、乱獲なども戒め、世界がひとつになって海や自然を守り、地球の生産効率を上げていかなければならないでしょう。
――壮大ですね。でも、現実に人類が直面することですからね。
ハワイアンジュエリーには、自然を大切にする、そんな気持ちがこめられています。そういった思いをいつも持っているために、一人でも多くの方にハワイアンジュエリーを着けてほしいと思っています。そうすることで、お互いがお互いを思いやって、自然の中で豊かに、みんなが幸せに共存していけると考えています。
インタビューを終えて
ハワイアンジュエリー業界にも、収益性などのビジネスメリットを優先的に考えているブランドも多く、それによって、本物のハワイアンジュエリーの魅力が過小評価されている可能性がありそうです。プアアリさんには、他ブランドさんからも修理の依頼や製造の相談が多く寄せられているとのこと。松尾さんは、そういう競合他社をも受け入れるスタンスで、業界全体のことを考えていました。
おばあちゃんからもらったハワイアンジュエリーがいつの日か、娘から孫に譲られていき、模様の意味や、そこに込められた思いが伝わっていく。
そんな宝物をプアアリで探してみてはいかがでしょう。
2017年5月25日 プアアリ恵比寿本店にて
構成/松阪美歩
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