最年少でワタミから独立。飲食、ドライヘッドスパで21世紀を代表する会社へと夢は広がる

8店舗を経営しつつ「ネオ居酒屋」を目指す

最年少でワタミから独立。飲食、ドライヘッドスパで21世紀を代表する会社へと夢は広がる
 
――でも、飲食の世界は甘くないでしょう。
飲食といえば「ブラック」だと思われていますよね。長時間労働で拘束されますし。ボクはワタミをブラックだとは思いませんが、日をまたいで帰るのは日常でしたし、結婚して子どもができてもそういう生活を続けるのはイヤだなと思っていました。いくらお客さんから笑顔をいただいてうれしくても、それだけではちょっと幸せとは言い切れない。
――それで独立・起業。
居酒屋っていうのは究極の「人ビジネス」です。まず、「から揚げの天才」御嶽山店でFCオーナー1号店目の経営から始め、分倍河原店、雑色店、豪徳寺店、糀谷店、下高井戸店を任され、さらに「三代目鳥メロ」の高円寺北口店、「ミライザカ」の仙川駅前店と、合計9店舗を経営しています。
金融機関にも会社の成長を評価していただき、結構な額の融資を受けられました。
今、目指しているのは「下剋上」です。ワタミの先輩方には負けないつもりです。
――今、新型コロナで居酒屋はどん底と言われていますが。
一時期は本当にダメでしたが、お客さんはだんだん戻ってきています。居酒屋がなくなることってないですよ。緊急事態宣言下でも、土日は外で飲食する人が多いです。日本はストレス社会ですから、みんな愚痴をこぼしたいし、飲んでストレスを発散したいんですね。家で飲むか、居酒屋で飲むかという二択なら絶対、居酒屋のほうが多いです。ただし、お客さんにとって良い居酒屋の場合。だから淘汰は進みます。ほかの居酒屋に負けないように今から仕込んでいこうと思っています。
――「良い居酒屋」の条件って何だと思う?
コンビニを見ると分かりますが、まずスピード提供できない店はアウトですね。注文したのにすぐ来ないといらいらするでしょう。これは昔より厳しくなっている。だからオペレーションの簡略化は欠かせませんね。
あと、ボクも渡邉代表も「梨泰院クラス」という韓流ドラマが好きなんですが、これが勉強になります。小さな居酒屋が大企業の居酒屋に復讐するというストーリーです。
――ドラマですか。どんなことが勉強になった?
繁盛する店の指標のひとつは、「女性が行きたくなる店かどうか」だとわかりました。うちのメンバーさんも女性の学生が多い。TikTokやインスタグラム、ツイッターのハッシュタグで検索をかけて、女の子が可愛いと思う場所や商品があるところに人気が集まっている。だから、若い女の子が行きたくなる居酒屋をつくっていきたいです。
若年女性客をターゲットにした「ネオ居酒屋」が新しいトレンドになっています。女性客からカワイイと思われるグラスや食べ物も集め、集客に差別化をはかっていきたい。
――そういえばうちの妻も同じことを言うね。「女性はお客を連れてくるから」って。ところで、今の目標は?
ワタミが「bb.q OLIVE CHICKEN caf’e(ビービーキュー オリーブチキンカフェ)」を展開していますが、そういうバランスの取れた飲食店を目指していきたい。店内もあり、デリバリーもあり、それでしっかりした食事を提供し、宣伝できるようなクオリティの高い商品を提供する空間を実現したい。言うならば、SNS映えするまさに“ネオ居酒屋”です。

 

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