緊縛モデルが語る、吊られる体のリアルなセクシー

自分の体が嫌だった

緊縛モデルが語る、吊られる体のリアルなセクシー

そもそも、ヌードデッサンモデルを始めたきっかけは何だったのですか。
美大生でヌードデッサンを描いていたんですが、あるとき舞踏ダンサーさんがモデルになってくれて、すごく美しかったんです。緊張感もあって、単にきれいというだけでなく、セッションみたいな感じがしたので、面白そうだと思ったんですね。
自分の体つきは結構独特というか、痩せ型なのにおっぱいがでかかったりして、そのとき彼氏もいなかったので「もったいないな」と思ったんです。自分という素材が誰にも見られずになくなっていくのはすごくもったいないし、それをエロではなくきれいに表現できたらかっこいいと思って、チャレンジしました。
自分の体に自信があった?
いえ、それはありませんでした。でかいいおっぱいが嫌いでした。エロ目線だとみんなに羨ましがられますが、実際におっぱいだけを見て、その人を好きになるかといったら、そんなことはないですよね。それまで彼氏ができたことがなくて、Tシャツを着てもパンパンになっておしゃれじゃないし。胸のせいで自己肯定感が下がっていたんです。それが、実際にモデルをして絵になった自分の体を見たら、「きれいじゃん、良い体じゃん、私」と思えて、自信を取り戻しました。デッサンモデルやアートモデルになることで、嫌だった自分の体が好きになったんです。
© Filthandpolaroids

 

Instagramにも「昔は中途半端な自分の体が嫌いだった」と書いていましたね。
そう、嫌いでしたね。おっぱいのバランスがすごく悪いんです。胴に対して脚が短かったり、胴が長くて腰回りが痩せているのにおっぱいだけだったり、肋骨が長すぎたり。私は側湾症で、背骨も曲がっているんです。そういうものを抱えて、そう見えないように表現する方法を研究したんです。絵画で「こういうポーズがきれいなんだな」と勉強したり、脚が長く見える角度とか。それで姿勢も体つきもだんだん変わっていきました。昔は「なんだ、この汚い体は」と思っていた。
今まで言われて嬉しかった言葉は。
2019年末にイスラエルのフォトグラファーの作品を作ったんですが、「君は何かすごくconfidenceな女の人だね」と言われました。「自信があって、オープンな女性」ということだと思いますが、それがすごく嬉しかったので、覚えています。
ほかに自分を変えてくれた言葉は。
デッサンモデルを始めたばかりの頃は自信がなく、「胸が大きいね」というようなことしか言われなくて、ずっとそれが嫌でした。でも、「君の体はセクシーだけど、ソリッドな雰囲気があるからすごく絵画的だよ」と言ってもらえたことがあって、それはすごく自信につながりました。メチャメチャ嬉しかったです、本当に。



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